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神輿思惟(みこししい)、御輿思惟
―――― 今むかし ――――
神輿回想録 (第四回)
寺山 鹿島神社
鎮座地 神奈川県秦野市寺山
現在、昔のネガフィルムをデータ化している最中である。3月データ化した中に昭和61年4月13日に鹿島神社の祭礼を撮影していると、友より連絡を頂き、本年(平成28年)は4月10日が祭礼日との事で至れり尽くせりの感がある。
4月10日寺山に到着、昭和61年当時とは風景が一変していることが感じられる。宅地化が進み山々を眺望できる所にも必ずといっていいほど住宅が点在していた。私は昭和61年当時を思い出させる場所を探し求めた。そこには鎮守社の鹿島神社があり、そして鹿島神社向かって右手には曹洞宗圓通寺があった。
一の鳥居、二の鳥居を抜けると拝殿前に出る。拝殿前には神輿が添えてあり、じっくりと拝見するが思い出さない。神輿の頂きを飾る大鳥の前には弓張提灯が結ばれ前方よりは大鳥の顔が見えない。捩りは相模独特の大鳥より固定する姿であるが夜の提灯掛けであるのか横紐が掛けてあった。
昭和61年 鹿島神社祭礼1
昭和61年4月13日撮影
昭和61年 鹿島神社祭礼2
昭和61年4月13日撮影
平成28年 鹿島神社祭礼3
平成28年4月10日撮影
昭和61年 鹿島神社祭礼1
昭和61年4月13日撮影
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予定通りに出御、一の鳥居脇の桜は見頃、午後桜花爛漫と呼べる下を通る時大鳥の羽が花弁を散らす。想定できない演出まさに神輿撮影の冥利である。
夕刻提灯に灯が入り、夜7時に宮着された。
後に我が友より昭和61年当時は瓔珞も装着され渡御されていたこともわかり、これが最初に見た時、以前と何かが異なるがとの疑問が解けた。
瓔珞装着は別として大鳥の前を遮る提灯は日中を避けて下さると有難いです。
昭和61年と平成28年の写真を載せました違いを見てください。
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